イラン革命防衛隊司令官の暗殺
視点;イラン革命防衛隊司令官の暗殺、米による明らかな戦争犯罪
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ソレイマーニー司令官
イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官(最終階級は少将)およびイラクの民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官が3日金曜未明、イラク・バグダッド国際空港付近で行なわれた米軍の空爆により殉教しました。
ソレイマーニー司令官の暗殺は米国防総省も認めているとおり、トランプ大統領の直接の命令により実行されたものです。これは米国というテロ国家による戦争犯罪の実例であると同時にイランイスラム共和制に対する最大級の敵対行為でもあります。
米政府は(イランイスラム革命後の)過去40年間にわたり、イランに対する数多くの犯罪を引き起こしてきました。その中には、経済分野への圧力や制裁、軍事作戦やクーデター、さらには間接的な代理戦争や複数のテロ組織の結成・動員、イラン恐怖症の扇動、そして様々な分野の関係者や科学者の暗殺などが挙げられます。
イラン国民は決して、1988年7月3に罪なきイラン市民290人の命を奪った、米駆逐艦によるイラン旅客機撃墜事件を忘れてはいません。
今回のソレイマーニー司令官の暗殺は、米政府とテロ組織の間に切っても切れない密接なつながりがあることを改めて示しました。ソレイマーニー司令官は、ISISを初めとするテロ組織との戦いの中で輝かしい経歴を重ねてきました。イラクに加え、シリアでもテロ組織との戦いにおいて際立った成果を上げてきました。それは、数日前に英紙ガーディアンが、ソレイマーニー司令官を世界の卓越した人物10人のうちの1人に挙げ、「米国とイスラエルは何度も、ソレイマーニー司令官を抹殺しようと試みていた」と報じたほどです。
米誌フォーリンポリシーも昨年、防衛・安全保障分野における優れた思想家10傑に、ソレイマーニー司令官の名を挙げています。
疑いなく、ソレイマーニー司令官の地位・位置づけがこれほど強調されているのは、彼が特にシリアやイラクという2つの国のテロ対策に特別な役割を果たしたからにほかなりません。
ソレイマーニー司令官はイラクでは民兵組織ハシャド・アルシャビを、そしてシリアではゴワート・ディファー・エ・ワタニ(祖国防衛の力)という組織を立ち上げ、6年間にわたってこの両国に暗躍するテロリストを掃討しました。
イランのザリーフ外相も、ソレイマーニー司令官を「テロ組織ISISやヌスラ戦線などとの戦いにおいて、最も実行力のある人物だったことが、米国の国際テロの標的となった」と指摘しています。
ソレイマーニー司令官は、イラクでISISが再び台頭するのを阻止するためイラクに赴き、ハシャド・アルシャビの支援を得てISISの残党と戦うさなかに、ハシャド・アルシャビのアルムハンディス副司令官と共に米軍により暗殺されたのです。
ISISの残党は過去2ヶ月間、米国やサウジアラビア、シオニスト政権イスラエルを主軸とする内政干渉の影響でイラクが情勢不安に陥ったことに乗じて、組織の復活を狙っていました。そして今度は米トランプ大統領が、ソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官の暗殺命令を出して、イラクのISIS支援に向けて大きな一歩を踏み出した形となっています。
これに加えて、ソレイマーニー司令官の殉教は、中東地域での抵抗の枢軸の高まりに重要な役割を果たしたと言えます。すなわち、イランイスラム革命最高指導者ハーメネイー師の言葉を借りればソレイマーニー指令官は「抵抗の国際的な顔(シンボル)」でもあったということなのです。
抵抗の枢軸は今日、中東地域でもはや否定できない重要な勢力となっています。しかし、その存在は、米国やサウジ、シオニスト政権にとって容認しがたいものです。それは、この枢軸が地域に対する外国の干渉やこれらの国との妥協に反対していることが理由です。
このことからも、ハーメネイー師は殉教したソレイマーニー司令官への弔辞の中で、「抵抗にこだわるすべての者が、ソレイマーニー司令官の報復を求めている」と述べたのです。
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