1月 09, 2020 00:23 Asia/Tokyo
  • イランによる米軍基地へのミサイル攻撃
    イランによる米軍基地へのミサイル攻撃

イランの政府関係者が、同国のソレイマーニー司令官暗殺の報復として行われたイラク領内の米軍基地へのミサイル発射を支持し、米軍の地域駐留の終結の必要性を強調しました。

3日金曜未明、イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官はイラク民兵組織ハシャド・アルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官及びほかの8名とともに、イラク・バグダッド空港付近で米軍の空爆を受け殉教しました。

ソレイマーニー司令官は、イラク政府の正式な招聘により同国を訪問していました。

イランイスラム革命防衛隊は8日水曜未明ソレイマーニー司令官の殉教の報復として、イラク西部にある米軍基地に向けて数十発のミサイルを発射し、厳しい報復を実施しました。

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、8日水曜朝、テヘランにて同州の南方にある聖地ゴムの人々数千人を前に演説し、イラク領内にある米軍基地2カ所に対するイランイスラム革命防衛隊のミサイル攻撃を「1発の平手打ち」と表現し、「今回のこうした形での軍事措置では十分ではない。地域に破壊や腐敗をもたらす米軍の駐留を終わらせなければならない」と語りました。

ハーメネイー師

イランのローハーニー大統領は米軍によるソレイマーニー司令官の暗殺に対する厳しい報復に触れ、「米国の犯罪に対するイランの最終的な報復は、米国を地域から駆逐し、今後その存在、駐留を断ち切ることだ」と述べました。

イランのザリーフ外相は、米軍によるソレイマーニー司令官暗殺へのイスラム革命防衛隊の厳しい報復に言及し、「イランは米国が犯すどんな過ちにも、断固とした返答をするだろう」とし、「イランは国連憲章第51条に基づき、自らを防衛した」と述べました。

ザリーフ外相は8日水曜、ツイッターに「イランは自己防衛の適切な措置を講じた。イラン市民や国家の上層幹部に対する臆病な攻撃の開始点となった拠点が標的となった」と書き込みました。

また、「イランは緊張や戦争を求めないが、外部からの侵略に対しては自らを防衛する」としました。

イランのバーゲリー統合参謀本部議長は、イラクでの米軍テロリストに対するイランイスラム革命防衛隊の厳しい報復に触れ、「米国の今後の挑発行為はいずれも、イランからのより大規模かつ断固とした厳しい報復に遭遇するだろう」としました。         

イランのハータミー国防軍需大臣は、「イランの次の目的は、米国の行動に即したものとなり、継続される」と述べています。

イランのハータミー国防軍需大臣

イラン軍も声明を発表してイスラム革命防衛隊による今回の報復攻撃を支持し、「敵が再び悪事をはたらけば、イラン国民の平手打ちは鉄拳に変わる」としました。

イラン国防大学のヴァヒーディー学長

 

イラン国防大学のヴァヒーディー学長は、報復はイランの当然の権利だとし、「敵は致命的な打撃を覚悟すべきだ」と語りました。

イラン公益評議会のレザーイー書記は、革命防衛隊の作戦を米国の威信や力に対するミサイル攻撃だったとしました。

イランのジャハーンギーリー第1副大統領は、「革命防衛隊のミサイル作戦は、抑止的かつ断固たる警告的なものだ」と強調しました。

 

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