新型コロナウイルス
世界教会協議会が、対イラン制裁解除を要請
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世界教会協議会
WCC世界教会協議会とキリスト教系民間団体チャーチ・オブ・クライストが、アメリカのトランプ大統領に宛てた書簡において、同国がイランに対して科している制裁の継続に懸念を示し、この制裁の解除を求めました。
WCCとチャーチ・オブ・クライストは、イラン・イスラム文化関係庁のエブラーヒーミートルキャマーン長官のメッセージを受けて、アメリカのトランプ大統領に宛てて書簡を送り、その中で「新型コロナウイルスはいかなる場所においても人類の共通の敵であり、国籍、民族、宗派、政体、その他のあらゆる人間の属性を超えて、すべての人々が脅威にさらされている」と強調しました。
また、「アメリカの制裁によって、イランでは新型コロナウイルスの治療および予防対策に直接的・間接的な困難が生じており、また、検査所や医療現場で必要とされている用品や医薬品の不足は、広範囲にわたるこのウイルスの危機を何倍にも増加させている」と指摘しました。
この書簡ではさらに続けて、新型コロナウイルス対策の強化、イラン、シリア、ガザ地区、ベネズエラ、キューバに対するアメリカの制裁解除、IMF国際通貨基金の融資をイランが受けることを妨害しないことなどの必要性が強調されました。
イラン宗教間対話・政策評議会の会長でもあるエブラーヒーミートルキャマーン長官は、今月5日に世界の宗教指導者に向けてメッセージを発し、人道に反し違法で圧政的であるアメリカの対イラン制裁を非難してその解除を求めるとともに、自己の見解を世界の公認宗教機関やその信者に対し表明していました。
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