イラン北西部・西アーザルバージャーン州マハーバードのサフゥラーン洞窟(日本語のナレーション付)
(last modified Sun, 10 May 2020 07:30:00 GMT )
May 10, 2020 16:30 Asia/Tokyo
  • マハーバードのサフゥラーン洞窟
    マハーバードのサフゥラーン洞窟

今回は、イラン北西部・西アーザルバーイジャーン州マハーバードの北東43キロのところにある、湧き水の出る水洞窟・サフゥラーン洞窟をご紹介してまいりましょう。

サフゥラーン洞窟は、西暦2000年にイランで国の自然遺産に指定されました。サフゥラーンとは、この地域で話されるクルド語で「凍結」を意味します。この洞窟の形成は、地質学的に7000万年前にさかのぼるとされています。この洞窟は地表部分と水中部分で構成され、地上部分はクルド語で住居や生活場所を意味するクーネマーラーンと呼ばれています。

一方、水中部分はクルド語で鳩の巣を意味するクーネ・クータルと呼ばれています。これは、この洞窟には主にカワラバトが生息していることによります。またこのスペースは3つの広間に分かれています。この洞窟は石灰岩と堆積岩でできています。これらの岩石の中でも最も美しいのは、石灰質の鍾乳石であり、この洞窟の美しさに花を添えています。これらの鍾乳石は様々な形状や大きさのものが見られ、洞窟内の天井から氷柱状に連なっています。これらの鍾乳石から滴り落ちる水滴は、洞窟内に済む鳩の羽音とともに、一種の心地よい音楽のように響きわたっています。

サフゥラーン洞窟は、年間の見学者数の点で、イラン西部ハメダーン州にあるアリーサドル洞窟に次いで国内第2位です。

さらに、この洞窟を見学しようと国内外からマハーバード郡を訪れる人々が利用できる宿泊・観光施設、郷土料理を出すレストランなども豊富にそろっています。

マハーバードの郷土土産の1つに、地元で取れる純粋な蜂蜜があげられます。

サフゥラーン洞窟には、ヒトデやハトといった生物のほか、光と色彩が織り成すハーモニー、様々な形状の鍾乳石が見られます。この洞窟は、イギリス・オックスフォード大学の洞窟研究者らの間で、世界で最も美しい摩訶不思議な洞窟の1つとされています。

(研究者);「全世界の皆さんに、サフゥラーン洞窟をぜひ訪れていただき、神の創造物を間近にご覧いただくようお勧めします」

 

 

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