イラン外務省報道官、「子どもの人権侵害者リストからサウジ主導連合軍が削除されたのは不快」
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ムーサヴィー・イラン外務省報道官
ムーサヴィー・イラン外務省報道官が、人権に対する国連のダブルスタンダードを批判し、「子ども人権侵害者リストからサウジアラビア主導アラブ連合軍が削除されたことに、甚大な不快感を感じる」と語りました。
国連のグテーレス事務総長は国連安保理への年次報告において、「サウジアラビア主導アラブ連合軍は、空爆の結果によるイエメン人の子どもの死亡や、四肢欠損などの例が減少したことを受け、ブラックリストから除外される」と述べました。
さらに、「サウジ主導連合軍は、子どもを守るための措置を講じている」とも説明しました。
国連は2017年10月、イエメン国内の数十の学校への攻撃、また少なくとも683人のイエメン人の子どもを殺害したことを理由に、サウジ主導アラブ連合軍を、子どもの権利侵害者のブラックリストに加えていました。
イルナー通信によりますと、ムーサヴィー報道官は16日火曜、国連事務総長による今回の措置に遺憾の意を示し、「多くの国際機関も認めているとおり、スクールバスの爆破、民家や学校、病院の空爆といった大惨事でイエメン人の児童青少年の多くが命を落としている。これらの事件の痛ましい映像や報道はもはや隠し通せない」と強調しました。
さらに、「誠に遺憾なことに、国連では一部の者がサウジアラビアの金の力で、女性や子供に対して犯したサウジの罪を帳消しにしようとしている。だがその一方で、OCHA国連人道問題調整事務所の発表によれば、サウジ主導連合軍がイエメンに対して行っている戦争や封鎖の影響で、10分に1人の子どもが死亡している、という事実が存在する」と述べました。
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