イラン外相、「イランは蛮行への対抗のために、自らの人間の原則に違反することはない」
イランのザリーフ外相は、「イランは野蛮行為への対抗で、自らの人間の原則に違反することはない」と語りました。
1987年6月28日に当たるイラン暦1366年ティール月7日、イラン・イラク戦争のさなかにイラク軍の戦闘機が、イラン西部サルダシュト市を化学兵器で攻撃しました。
この残忍な攻撃で、防衛手段をもたないサルダシュト市民110人が殉教、ほか530人が負傷しました。
イランのザリーフ外相は、27日土曜テヘランで、テレビ会議の形で開催されたサルダシュト化学爆撃の殉教者と傷痍軍人を偲ぶ『燃え尽きた息全国会議』の席上で、「サルダシュトはおそらく、サッダーム政権がイランにおいて行った残虐行為の頂点であり、ハラブチェはイラクにおけるその残虐行為の頂点であった」と語りました。
そして、イランへの攻撃にサッダーム政権が化学兵器を使用したことに言及し、「イランはこの事実を、国際社会、国連及び同安全保障理事会に繰り返し報告したが、残念なことに、自国のすべて利益を侵略者政権への支援の中にあると見て取った大国らは、沈黙を守った」と述べました。
また、国連安全保障理事会がサッダーム政権の残虐行為を非難したことは一度もないと述べ、「当時の国連事務総長が世界に向けて公式に、サッダーム政権のイラン侵攻を文書で発表した後でさえ、安全保障理事会はイラクの侵攻を非難することはなかった。このことは安全保障理事会において支配的な勢力の取る行動の現実であると言える」としました。
ザリーフー外相はまた、米国政府は人権の基本を尊重してないことを強調し、「米国は非人道的な制裁を通じて、イラン人の化学兵器攻撃被害者、傷痍軍人、様々な病気の患者が必要とする医薬品の供給を妨害している」と述べました。
そして、「サッダーム政権による化学兵器の使用は、イラン国民に栄誉を与える一方、この犯罪の加害者らには永久に続く不名誉、軽蔑、非難が残るだけである」と語りました。
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