イラン最高指導者、「イランに対する米の敵対は、1953年のクーデターから開始」
8月 16, 2020 16:24 Asia/Tokyo
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「イランに対するアメリカの敵対は、イラン国内での1953年8月のクーデターをもって始まり、1979年のイスラム革命まで続いた」と語りました。
ハーメネイー師は、1953年8月19日の不名誉なクーデター記念日に際して、SNS上にメッセージを発表し、「イランは、自国の中枢組織に対するアメリカの再度の勢力拡大を阻止した。こうした協議の禁止は、アメリカの侵入路を塞ぐ手段の1つである。もっとも、これはアメリカにとって非常に厳しいものだ」と述べています。
イラン暦1332年モルダード月28日にあたる1953年8月19日、当時のイランのパフラヴィー王朝政権軍がアメリカおよびイギリスと手を組んで、モサッデグ政権を打倒し、国外に亡命していたモハンマド・レザー・パフラヴィー国王を再び政権の座に復帰させました。
当時のイランのモサッデグ政権の転覆につながったこのクーデターは、イスラム革命の勝利前のイランの政治史の緊迫化した時期を示すものです。
このクーデターは、イランの石油国有化運動が勝利を収めた時期における、アメリカとイギリスの一連の干渉の一部であり、国際司法裁判所がイランとイギリスの石油協定に関してイランに有利となる判決を下した時期に勃発しました。
近年、このクーデターへの外国の関与に関する新たな資料が公表されており、またアメリカの政府関係者の一部までもが、イギリスとともにこのクーデターへの直接の関与を自白しています。
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