イラン民間航空機関、「ウクライナ航空機のブラックボックスの内容が解読」
イラン民間航空機関のデフガーニーザンゲネ長官が、今年1月にテヘラン近郊で墜落したウクライナ航空機のブラックボックスの収録内容が解読されたことを明らかにしました。
本年1月8日、テヘラン空港を離陸してウクライナ・キエフに向かっていた、同国の旅客機がテヘラン近郊で墜落し、乗客167人および乗員9名全員が死亡しました。
デフガーニー・ザンゲネ長官は23日日曜、「先月17日から24日までにわたり、フランスの安全調査解析センターにて、事故機のブラックボックスの内容が解読された」と述べています。
また、この作業がイラン民間航空機関の責任のもと、フランスの技術協力により行われたとし、「航空機の製造国であるアメリカおよび、使用国ウクライナ、および技術顧問・サービス提供国であるフランスを含む各国代表が、イラン航空機関に助力した」としました。
そして、「カナダ、イギリス、スウェーデンの代表者も、この事故での犠牲者を出した国として、今回の解読プロセスの把握や監視に参加している」と語っています。
さらに、2つのブラックボックスに収められた情報の解読が、フランスで実施されたとし、「最初の爆発後19秒後に操縦室の音声が途絶え、その25秒後に2発目のミサイルが発射されて事故機近辺に達していることから、ブラックボックスからは2発目のミサイルの影響や機能に関しては把握できない。それは、1発目のミサイルが’航空機に命中したことにより音声の途切れが生じ、その19秒後2つのブラックボックスの音声が同時に切れているからである」としました。
デフガーニー・ザンゲネ長官は最後に、「ブラックボックスの解析で得られた情報は、関係国の代表者に提出され、ICAO国際民間航空機関の基準に基づく安全・技術面での解析結果がイラン民間航空機関に出されることになっている」と述べています。
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