10月 31, 2020 07:22 Asia/Tokyo
  • アラーグチー・イラン外務次官
    アラーグチー・イラン外務次官

アラーグチー・イラン外務次官が、アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノ・カラバフ地域での停戦成立を強調しました。

イラン大統領特使を務めるアラーグチー次官は30日、ムナツァカニャン・アルメニア外相と会談し、ナゴルノ・カラバフ地域での停戦成立に向けたイランの提案を出しました。

一方、ムナツァカニャン外相も、地域の平和と安定維持にイランが役割を果たすことを歓迎しています。

両者はまた、国際的なテロリストの西アジアからナゴルノ・カラバフ地域への移送に懸念を示し、これを地域全体にとっての深刻な脅威だとしました。

ムナツァカニャン外相はまた、ロシア・リアノーボスチ通信とのインタビューにおいて、「イランは地域の一大大国であり、トルコとは違って地域の平和と安全に対し、建設的かつ責任ある立場をとっている」と述べています。

アラーグチー次官は、アゼルバイジャン及びロシアの政府関係者のとの会談後、29日木曜にアルメニアの首都エレバンに到着しました。

アゼルバイジャンのバイラモフ外相も、ナゴルノ・カラバフ問題をはじめとした、地域的な危機の解決を目指してのイランの博愛主義的な努力を歓迎しています。

バイラモフ外相は30日金曜、「イランはこれまでに何度も、ナゴルノ・カラバフ問題解決のため、わが国とアルメニアの間を仲介する意向を示している」と語りました。

先月27日、アゼルバイジャン領内にあるアルメニアの実効支配地ナゴルノ・カラバフ地域をめぐる両国の衝突が再発し、これにより現在までに双方から多数の死亡者が出ており、しかもこの衝突は同日も続きました。

これまでに、ナゴルノ・カラバフ地域では3回にわたり停戦が成立したものの長続きせず、アゼルバイジャンとアルメニアは互いに相手を停戦違反で非難し合っています。

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