イラン外相、「アメリカはもはや世界での覇権を掌握できない」
イランのザリーフ外相は、「バイデン氏が米国内および国際的に成功したいのであれば、彼は米国がもはや世界の指導者にはなれないという事実を受容すべきだ」と語りました。
ザリーフ外相は、18日水曜発行のイランの日刊紙「イラン」とのインタビューで米国の大統領選について、「トランプ大統領の外交政策は、米国史上最も不成功に終わった外交政策の1つであり、同国を一つの攻撃的な国家へと変貌させた」と語りました。
ザリーフ外相は、米国内でのトランプの敗北は外交政策によるものではなかったと指摘し、「残念ながら、世界でのトランプ大統領の非常に危険な外交政策は、彼の国内での敗北にはあまり影響を与えていない。これは、アメリカ社会の方向性に関する重要なポイントである。また全世界にとっての警鐘であるべきで、かつアメリカ社会の過激主義傾向を示していることに気付くべきである」と述べました。
そして、「ヨーロッパ諸国はトランプ氏の統治時代を通して何かを学び取っているべきだ。米国大統領選挙の重要問題が外交政策ではなかったことを考えると、米国がヨーロッパ諸国の利益と将来を決定することを許すべきではない」と述べました。
さらに、トランプ大統領の核合意からの離脱政策とイランに対する最大限の圧力政策は失敗したと強調し、「バイデン氏が国際舞台で成功するか失敗するかは、彼が自分自身と米国を西から東への世界の権力の移転に適応させためにどれだけ骨を折るか、あるいは前任者のように、この移転を妨げようと無駄骨を折るかにかかっている」と語りました。
ザリーフ外相は最後に、米国は核合意に復帰するために条件を付ける立場にない、とした上で、「米国は、国連加盟国、また安保理常任理事国として安保理決議2231号を履行する義務がある。米国がこの決議を履行、制裁を解除し、そしてイランの経済活動の障害にならないのであれば、我が国も核合意の責務を履行する」と述べました。
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