イラン外相、「イランのみが核合意を遵守していた」
イランのザリーフ外相が、欧州3カ国や米国が核合意の責務履行の約束を守ってこなかったことに言及し、「イランのみが核合意を遵守していた」と述べました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は9日火曜、自身のツイッターに「米国と欧州3カ国は、自分をアピールするのではなく、最後には自らの責務を履行すべきだ」というメッセージを投稿しました。
そして、「核合意は、5+1か国(米国を含む)とイランが結論に至った”包括的計画”である」としました。
この中でザリーフ外相は、核合意の正式名称・JCPOA包括的共同行動計画のCは COMPREHENSIVE(包括的)の略であると、改めて言及しています。
このザリーフ外相の表明は、イランとの核合意以外の「包括的計画」締結に関する要求案がアメリカで出されたことに対する反応です。
アメリカの連邦議会議員140名は、自国が核合意から離脱しておりこの合意の責務に戻るべきであるという事実を省みることなく、ブリンケン国務長官に宛てた書簡において再び、イランとの「包括的」な合意の締結を要求しました。
イランは、アメリカが2018年5月8日に一方的かつ違法なかたちで核合意から離脱した後、他の合意参加諸国が自国の責務履行を行うという条件で、この合意の維持に努めてきました。しかし欧州諸国は、この合意の存続に向けた行動的措置を約束しながらも実現できませんでした。
イランは先月23日から、「制裁解除とイラン国民の利益保護のための戦略的措置」法に基づき、核合意にある自発的措置を停止しています。
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