イラン国連大使、「米はシリアから撤退すべき」
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タフテラヴァーンチー・イラン国連大使
タフテラヴァーンチー・イラン国連大使が、「シリア内戦を解消する唯一の道は、国際法に合致した平和的な方法である」とし、「アメリカ軍は、占領しているシリアの一部領域から撤退すべきだ」と語りました。
イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー大使は15日月曜、シリア問題を議題として開催された国連安保理会合において、「この危機は、シリアの領土保全や完全な主権の確保、団結なくしては収束し得ない」と述べています。
また、「シリア国民が自分たちの領土に対する恒常的な占領や主権侵害を容認することはなく、また国際社会も、このような行為は国際法の基本原則に反することから、これを受け入れるべきではない」としました。
さらに、シリア政府の許可なく同国に駐留する外国軍、特に同国の一部を占領しているアメリカ軍の即時のシリアからの全面撤退を求めています。
そして、シリアとイラクの国境で最近行われている米国の違法な攻撃を非難し、そのような違法な行動は緊迫した地域情勢のさらなる悪化につながることから停止されるべきだとしました。
続けて、シリアに対するシオニスト政権イスラエルの違法な攻撃を非難し、国際社会はイスラエル政権にその軍事的挑発の停止を迫るべきだと述べています。
同大使はまた、「過去10年間で、シリアの人々は多くの苦しみを味わい、シリア危機は地域全体の平和、安全、安定にも悪影響を及ぼしてきた」としました。
最後に、「この状況をこれ以上続けさせるわけにはいかない」とし、「シリア危機勃発から10年目となる今、危機終結に向けた努力を倍加する必要があり、この点で全ての人々が鍵となる多くの重要な原則を完全かつ誠実、かつ効果的に遵守する必要がある」と結んでいます。
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