May 04, 2021 17:32 Asia/Tokyo
  • ボレル上級代表
    ボレル上級代表

ボレルEU外務・安全保障政策上級代表がアメリカに対し、核合意復帰へのチャンスを活かすよう求める中、ロシアの上級外交官も、オーストリア・ウィーンでの協議が進展中だと述べました。

イルナー通信によりますと、G7・先進7カ国外相会合に出席するため英・ロンドンを訪問中のボレル上級代表は3日月曜夜、同会合の傍らでイランに関する重要な協議が始まったとし、「アメリカは、核合意復帰に向けて現存するチャンスを活かすべきだ」と語っています。

また、在ウィーン国際機関ロシア代表部のウリヤノフ常駐代表も、4日火曜未明にツイッター上で、核合意復活に向けたウィーンの協議が暗礁に乗り上げているとする一部の見解は正しくない、とし、「実際には、この協議は進展している」と強調しました。

バイデン米大統領は最近、シオニスト政権イスラエルの諜報機関モサドのヨシ・コーヘン長官と会談した際、「対イラン核合意への復帰にはまだ長い道のりが存在する」と述べています。

イランと独仏露中英の4+1カ国グループの代表団が参加する核合意合同委員会会合は、EU代表の議長のもとに、オーストリア・ウィーンで開催されました。

参加者らはこの会合で、制裁解除、核問題、実施順序に分かれた作業部会の最新の話し合いの状況について、議論と検討を行いました。

各代表団は今回の会合後に一旦自国へ戻り、7日金曜に再び会合を再開することになりました。

アメリカ政府は、トランプ前大統領が支配していた時期に一方的に核合意から離脱し、イランの人々を「最大限の圧力」政策の標的にして経済戦争を仕掛けました。

その後就任したバイデン現大統領は、イランに対するこの政策を批判しました。しかし自国の核合意復帰はイランの措置次第だとして、どちらの政府がこの合意の責務に違反してそこから離脱したかには触れず、「イランが自国の合意内責務を完全に履行した際に、我が国もこの合意に復帰する」としています。

一方イラン側は、「米国が全ての制裁の解除を口先や書類上でなく実際の行動として行い、イランはそれを検証した後に、自国の合意内責務に戻るだろう」と強調しています。

 

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