召命日における最高指導者の演説
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「無知の流れに抵抗することがイスラム共同体の最大の責務だ」                  
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
May 06, 2016 19:20 Asia/Tokyo
  • 召命日における最高指導者の演説

「無知の流れに抵抗することがイスラム共同体の最大の責務だ」                  

ミールザーアーガーザーデ解説員

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、5日木曜、イスラムの預言者ムハンマドの召命日に際し、イランの体制責任者、イラン駐在のイスラム諸国の大使、イランの国民を前に演説し、この重大な責務を強調すると共に、「イランは、目覚めの流れの先駆者として、イスラム共和国の創始者ホメイニー師が始めた道において大国を恐れることなく、自らの動きを継続する」としました。 ハーメネイー師は、人類は常に、預言者の召命の教えを必要としているとし、無知の流れは、目覚めの流れの対極にあるとし、「無知の流れは、預言者の時代だけに限られず、預言者によって導かれた思想中心の流れに対し、継続されてきたグループである。彼らは今日、科学技術を用い、新たな形で現れている」と述べました。

最高指導者が大国を恐れない目覚めの流れの先駆者としてのイランの決意を強調したことは、イスラム革命を勝利させ、自らが進む道においてアメリカの覇権の城砦を打ち壊すという目的を想起させるものです。イランは最初から、自らの進む道を不公正なモデルから切り離し、東の陣営にも属することなく、無知の流れに立ち向かってきました。現在、「イスラム排斥、イラン排斥、シーア派排斥」がアメリカとその従属政府の決定的な政策となっています。アメリカはイスラムの目覚めともいえるこの大きな動きの影響を覇権主義体制とシオニスト政権イスラエルにとっての大きな障害とみなし、イスラエルに安全地帯を作り出すために全力をあげています。最高指導者は世界を支配するシオニストの流れは、悪魔の体系作りの明らかな例であると強調し、「世界の現在の状況は、シオニストの資本家の幅広いネットワークによる支配の結果であり、アメリカのような政府に対しても影響力を及ぼしている」と語りました。

ここ数年の情勢は、シオニスト政権が、とくにイスラムの目覚めが始まって以来、困難な状況に置かれ、アメリカとその支持者も全力で、イスラム教徒の連帯を損なうことで、イスラム共同体や抵抗勢力を問題に直面させようとしていることを示しています。アメリカにとって、イラン恐怖症、イスラム排斥の枠内で重要なのは、シリアやレバノン、パレスチナの抵抗勢力を弱体化させることで、シオニスト政権の地位を維持し、イスラエルに安全を作り出すことです。このため、イスラム世界にとっての現在の問題は、イスラムの目覚めの真の価値や原則の無視、地域におけるアメリカやシオニスト政権の脅迫の軽視です。悪魔の体制に対する世界の抑圧された国民の目覚めの時代において、西側はイスラムの目覚めや人々の政治的意識の高まりを懸念し、様々な方法で、イスラム恐怖症やイラン恐怖症を広めることで、イランのイメージを捻じ曲げようとしています。しかしながら、こうした世論操作にもかかわらず、イランは世界の抑圧された国民への支持を強調することで、世界の大国を問題に直面させています。こうした対立は実際、覇権主義大国、無明時代の思想の普及者との終わりのない戦いであり、圧制や無知の時代が続く限り、抵抗や闘争は終わらないでしょう。

最高指導者が強調したように、イランはこれまで、どの国に対しても自分から軍事行動、戦争を起こしたことはありませんが、自らの立場を声を大にして表明し、これらかも表明していくのです。