国連事務総長が、米の対イラン制裁の解除を要請
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グテーレス国連事務総長
グテーレス国連事務総長が安保理決議2231の実施に関する自らの11回目の報告において、アメリカの核合意復帰を適切な措置だとする見解を示しました。
イルナー通信によりますと、グテーレス事務総長は今月30日に予定されている安保理会議の目前に発表されたこの報告書において、「私は、この卓越した合意に関する合同委員会について、2021年4月以降に外交的協議がなされていることに心強さを感じている。それは、アメリカとイランに対し、2015年の安保理決議2231及び核合意の完全かつ効果的な実施に戻る機会を提供することになるからだ」と述べています。
また、「私は、米国に対し、この計画に明記されている通りに制裁を解除し、核合意の下での核兵器不拡散プロジェクト、並びに対イラン石油取引に関する制裁免除期間の延長を要請する次第である」としました。
さらに、「これらの過程は、イラン国民が核合意の具体的な利益を確実に受けるための、安保理決議2231と核合意の完全かつ正確な実施の促進のために必要である」と語っています。
そして、「制裁解除並びに、イランの「制裁解除と国民の利益保護のための戦略的措置」法案に言及し、「イランは、アメリカの核合意(離脱)への反応として、ウラン濃縮レベルを60%に引き上げた」と述べました。
この報告書ではまた、ロシアの協力によるイランの衛星打ち上げや抑止活動についても言及されています。
国連安保理は今月30日に会合を開催し、イランの核合意に関する安保理決議2231の実施についてのグテーレス事務総長の定期報告を検証する予定です。
核合意復活協議は、オーストリア・ウィーンでの6ラウンドに及ぶ集中的かつ継続的な協議の後、完了に近づいており、各国外交官らは今後数週間内でのこの合意の復活を望んでいます。
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