イランが国連に、ソレイマーニー司令官暗殺の首謀者に対する非難決議採択を要請
イラン大統領府のある関係者が、国連総会議長に宛てた書簡において、同国イスラム革命防衛隊の故ソレイマーニー司令官暗殺の首謀者を非難する決議を採択するよう求めました。
イスラム革命防衛隊ゴッヅ部隊の故ソレイマーニー司令官および、イラク民兵組織ハシャドアルシャビの故アブーマハディ・アルムハンディス副司令官は2020年1月3日、ほか8人の同行者らとともに、イラク首都バグダッド空港近辺で、米テロリスト侵略軍の空爆により殉教しました。
IRIB通信によりますと、イラン大統領府司法部門の関係者、ファズリー氏が出した書簡では、「イラク領内で外交的任務を遂行中だったイランの国民かつ政府高官であるソレイマーニー氏の暗殺という信じ難い犯罪から2年が経過した。当時の米国大統領は、この暴力的な国際犯罪に自らが直接関与していた事実を受け入れている」とされてます。
ファズリー氏はまた、「何年もの間、国際社会は、自政権が国際憲章やそれ以外の国際規則や規制に対しどんな違反を犯すことも許されるとする、いわゆる米国政府の行き過ぎた一国主義という名の忌まわしい現象の発生を目の当たりにしてきている」と述べています。
そして、「平等の原則、国家主権と領土保全の原則を含む国際法の一般原則の遵守を目的に、また友好的な国際関係の発展、国際社会の連帯維持、世界の平和と安全の擁護のために、国際人権制度の尊重、国際紛争の平和的な解決、侵略行為や人道に対する犯罪の非難、さらに世界の舞台で法の支配の強化に向け、同議会に対して、決議の採択を含む、権限一杯のあらゆる法的イニシアチブを用いて、一国の政府による他国の政府高官・外交関係者のテロ暗殺という犯罪を非難するとともに、こうした犯罪の今後の発生防止に向けて措置を講じるよう提案する」としています。