テヘラン南方ゴムのデイレギャチーン隊商宿;イランの歴史的建築の美
(last modified Mon, 28 Feb 2022 06:29:16 GMT )
2月 28, 2022 15:29 Asia/Tokyo

イランの国内各地には、悠久の歴史を誇る隊商宿(キャラバンサライ)が多数存在しており、その1つにテヘラン南方ゴム州にあるデイレギャチーン隊商宿が挙げられます。

国際通信イランプレスによりますと、この隊商宿はその歴史や立地条件、建築、過去の用途の種類などから、イランの隊商宿の母として名声を博しており、ゴム州の最も重要な観光名所の1つとされています。

この隊商宿の総面積は1万2000ヘクタールにも及び、ゴム市の北東80kmに位置しています。

また、この隊商宿が建設されたのはサーサーン朝時代とされていますが、その後セルジューク朝や500年ほど前のサファヴィー朝時代に根本的な改修工事が行われ、200年ほど前のガージャール朝期には面積がさらに拡張されました。

また、2003年にはイランの国の文化財に指定されています。

イランは多数の通行・経由ルートを有しており、その昔には旅路が長く、また近代的な設備の整った宿泊施設がなかったことから、こうした隊商宿は旅人の一時的な休息・滞留場所となっていました。

 


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