プーチン大統領が安倍氏の遺族に弔電、ロシア政府関係者も安倍氏を高く評価(動画)
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ロシアのプーチン大統領と安倍元首相(アーカイブ写真)
ロシアのプーチン大統領が安倍元首相の遺族に弔電を送り、「この素晴らしい人物の記憶は人々の心に残るだろう」と伝えました。
FNNなど日本の複数のメディアによりますと、プーチン大統領は8日金曜「安倍晋三氏の死に際し、深いお悔やみを申し上げます。犯罪者の手は長きにわたり日本政府を率い、両国間の関係発展に多くを成し遂げた、優れた政治家の命を絶ちました」と述べています。
また、「私と晋三は定期的な連絡を取り続けましたが、その中で彼の素晴らしい個人としての、またプロフェッショナルな資質が完全に発揮されていました。この素晴らしい人物のよき思い出は、彼を知るすべての人の心に永遠に残るでしょう」と安倍元首相をファーストネームで呼び、その深い親交ぶりを伺わせました。
首相在任時に対露融和路線を取った安倍晋三元首相についてさらに同日、ペスコフ・ロシア大統領報道官も、「真の愛国者だった」、「安倍氏はいつも国益を守ろうとしたが、交渉の席でこれを行うことを好んだ」と評し、哀悼の意を示しました。
元露大統領のメドベージェフ国家安全保障会議副議長も、安倍氏を「確固たる信念を持つ政治家だった」とする声明を発表し、「立場は違えども、安倍氏との交渉は常に建設的だった。露日関係をあらゆる水準で高めた」とし、遺族や日本国民に哀悼の意をささげるとしています。
ほかにも、ロシア外務省のザハロワ報道官も、「日ロ関係の発展に多大な貢献をした」とするなと、ロシア政府高官の間では日ロ関係の改善を目指した安倍氏の功績を評価する声が相次いでいます。
安倍元首相は、対ロシア外交で存在感を示しており、2014年のウクライナ南部クリミア半島併合後にロシアが当時の主要先進8カ国(G8)から排除された後も、首相として毎年のようにロシアを訪問していました。