世界日報社、統一教会との関連指摘した立憲議員に抗議 議員側は徹底抗戦の構え
立憲民主党の石垣のりこ参院議員は、自身のツイッターで、世界日報を「統一教会の機関紙」と投稿したことについて、世界日報社側から2回にわたって抗議文書が送られてきたことを明らかにしました。
石垣議員は今月20日、ツイッターで、自民、国民民主、日本維新の会の3党の幹部へのインタビューを掲載した世界日報の記事を引用し、「改憲三党、統一教会の機関紙に揃い踏み」と投稿しました。
これに対し、世界日報社は翌21日付で、広報担当・岩田均氏の名で、石垣議員側に抗議文を送付。「弊紙は総合日刊紙であり、統一教会の機関紙ではありません」とし、投稿の削除を求めるとともに、対応がない場合は法的措置をとると予告しました。
石垣議員は22日、この抗議文の画像をツイッターに掲載し、「このような脅しに屈し、私が発言を撤回することはありません」と言明。「世界日報を統一教会の機関紙と扱う学術書や辞書類は複数存在します」とし、該当する書籍の画像を投稿しました。
25日、世界日報社側は再度石垣議員に文書を送付しました。最初の抗議文に返答がなかったことを「遺憾」とし、石垣議員のツイートは議員本人による投稿かと質問。そして、2014年10月の衆院予算委員会で当時の民主党の小川淳也議員(現・立憲民主党政調会長)が、世界日報社と統一教会の関係について「事実誤認があった」として訂正したことを紹介しています。
石垣議員はこの文書もツイッターに掲載し、「統一教会がなんといおうと、私は発言を撤回しません」「統一教会と同じ土俵で話をするつもりもありません」と記し、徹底抗戦の構えを示しました。
石垣議員のこの姿勢に対しては、同じ立憲民主党の蓮舫議員や、共産党の宮本徹議員、小池晃議員も支持を表明しています。
なお、世界日報社のウェブサイトでは、米ワシントン・タイムズおよび韓国セゲイルボが姉妹紙として紹介され、「積極的に姉妹紙提携しています」と記されています。
ワシントン・タイムズ紙は1982年に統一教会創設者・文鮮明氏が創刊した新聞です。セゲイルボ紙も1989年に統一教会の有志財団によって創刊されました。