日本の防衛省がウクライナにワゴン車を提供へ、一方で露の対日批判の口実になる可能性も
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日本の防衛省
日本の防衛省が、自衛隊が保有するワゴン車を支援の目的でウクライナ政府に提供することが明らかになりました。
日本の報道各社が、防衛省のウェブサイトの発表として報じたところによりますと、同省は3月以降、防弾チョッキや防護マスク、小型無人機をウクライナに提供してきており、今回はウクライナ政府からの要請を踏まえ、ワゴン車数台と小型無人機を提供するということです。
NHKによりますと、このワゴン車は防衛装備品にはあたらず、人員や食料の輸送に使われる予定だということです。
しかし、こうした日本政府の措置には一方で批判されており、戦闘に使用される可能性がある資材等は、たとえ求められても提供は避けたほうが良い、との意見も出ています。
その例としてウクライナ戦争が終結するまでこの車両がまだ可動状態で残留していた場合の、テロリストに横流しされる可能性が指摘されています。
このことから、提供品として車両なら救急車、さらには食料品、医薬品など市民にとって必要、かつ不足の可能性が高い物品等の提供でもウクライナに喜んでもらえるのではないか、との意見が出されています。
特にこの問題については国内でも論争が沸き起こっており、ロシアが日本を敵対視する口実を増やす可能性があるとする見方もあります。
西側諸国は、ウクライナで戦争が勃発して以降、この戦いを終わらせるための動きは一切とらず、ロシアに対する制裁圧力を強め、さらにあらゆる種類の軽・重火器や弾薬、燃料をウクライナに供給することで、紛争をさらに煽ってきました。
ロシアはこれまでに繰り返し、「西側によるウクライナへの武器送付は同国での紛争を長引かせるだけであり、予測もつかない結果をもたらす」と警告しています。

