山口・下関の倉庫倒壊、救助された3人のうち1人が死亡
9月 07, 2022 18:52 Asia/Tokyo
山口県下関市で倉庫が倒壊し、3人が下敷きになった事件で、救助された3人のうち1人が死亡しました。
日本の報道各社によりますと、現地時間の7日水曜午後1時20分ごろ、山口県下関市一の宮卸本町で倉庫が倒壊し、救助された3人のうち、50代の男性が死亡しました。
現場はJR新下関駅から南へ約2キロの企業の建物などが並んだ一角です。
県警下関署捜査1課などによると、倒壊した建物は、雑貨卸業「辻豊」が入る鉄骨造り一部3階建て。2階の道路側にせり出した一部が崩れ、下に止まっていた車9台中7台が巻き込まれたとみられます。
このうち3台に同社の従業員とみられる男性が1人ずつ乗っており、40代と50代の男性が救助され病院に運ばれ、ともに意識はあるということです。
もう1人の50代の男性は救助されて病院に搬送されましたが、警察によりますと死亡が確認されました。
辻豊によると、倉庫は1970年ごろに建てられたもので、同社幹部の男性は「経年劣化(があったうえ)に先日の台風の影響で崩落したのではないか」と語りました。
また従業員は23人で、10人が倉庫での勤務となっており、正午から午後1時半は休憩時間だったとされ、現場近くにいた会社員らの話では、3人は車内で昼食や休憩をとっていたとみられます。
倒壊した当時、この建物にいた70代の従業員の男性は「当時、1階にいましたが、車が突っ込んだような音がして外に出ました。建物は古いですが、まさか自分の会社が崩れるとは思いませんでした。救助されているのは同じ会社の従業員なので心配です」とコメントしました。