福島の環境活動家;放射能汚染水は「流しておしまい」では許されない
7月 20, 2023 19:49 Asia/Tokyo
日本政府と東京電力が「今年の夏に放射能汚染水を海に放出する計画に変更はない」と繰り返し表明している一方で、福島県の住民からは不満と反対の声が上がっています。
フランス通信が20日木曜、CGTN中国グローバルテレビジョンの報道として伝えたところによりますと、福島県生まれの環境活動家の織田千代さんは、福島原発事故が発生した際、地元の環境活動家らと市民グループ「これ以上海を汚すな!市民会議」を立ち上げ、汚染水の海洋放出計画に社会各界が共同で反対することを望んでいます。
日本政府は、放射能汚染水の処理に関して五つの案を提示しましたが、選択したのは、コストが最も低く環境被害が最も大きい海洋放出案でした。これに対し織田さんは、「このようなやり方は容認できない」と断固として表明しています。
また、「私たちはとにかく、処理できていないのだから処理水ではないと思いますので、汚染水であるというふうに呼んでいます。国がいうトリチウム水とか処理水とかということで、人々がもう考えない、心配しないという効果を生み出そうとしているんだと思いますけれども、私たちはそんなことを言っている場合じゃないですよって言いたいです」と述べました。
そして、「私たち関係者が理解しない限り、何もしませんという約束があるんです。漁業者に文書で約束があるんです。約束を守る、守ると言いながら流してしまったら、それは犯罪に近いと思います」としています。
福島県で生まれ育ち、2011年の東日本大震災、津波、福島原発事故を経験した織田さんはここ10年近く、地元で原発事故および放射能防護に関する知識の普及に携わってきました。