日本の貿易収支、7月は116億円の黒字 対米・対中輸出が持ち直し
8月 19, 2020 20:34 Asia/Tokyo
財務省が19日水曜に発表した7月貿易統計速報では、貿易収支が116億円の黒字となりました。
ロイター通信によりますと、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴って停滞していた貿易活動が、4か月ぶりに貿易収支が黒字となり、持ち直しの兆しが見えてきた一方で、国内需要の低迷が続き、輸入は前月よりさらに落ち込んでいます。
輸出は前年同月比19.2%の減少で、主な減少品目は自動車、自動車部分品、船舶でした。
また、輸入は前年比22.3%減で、主な減少品目は原粗油、液化天然ガス、石炭となっています。
対中・対米輸出はともに持ち直しましたが、輸入は低迷が続いています。中国、米国向けの輸出はそれぞれ8.2%増、19.5%減で、輸入は中国が9.8%減、米国が25.5%減となっています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの丸山健太研究員は「輸出は6月を底に持ち直しの動きがはっきりと現れたが、輸入については国内の需要の戻りの鈍さが表れた」と指摘しており、今後については「鉱工業生産指数をみると、生産の計画が今後持ち直す見込みで、輸出、輸入ともに減少幅は縮小していくのではないか」との見方を示しました。
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