太平洋戦争の戦没者52人の遺族が、遺骨の身元特定へDNA鑑定を申請
9月 14, 2021 19:11 Asia/Tokyo
沖縄戦の遺族などが、支援団体を通じて厚生労働省に鑑定を求める申請書を提出しました。
NHKによりますと、来月から戦没者の遺骨の身元を特定するためのDNA鑑定の対象が拡大されるのを前に申請を行ったのは、太平洋戦争の犠牲になった戦没者52人の遺族です。
厚生労働省は平成15年度に遺骨のDNA鑑定を始めましたが、当初は身元の特定につながる遺品が見つかった場合に限り、その後も対象地域を限定していました。
しかし、遺族の要望を受けて、来月以降は遺骨が収集されて保管されているすべての地域に対象を拡大することにしています。
これに先立ち、沖縄県で戦没者の遺骨の収集に取り組んでいる団体などが、鑑定を希望する全国の遺族に申請を呼びかけ14日火曜、厚生労働省に申請書を提出しました。
今回申請を呼びかけた、沖縄県で遺骨の収集に取り組んでいるボランティア団体「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は「遺族の中には、国が戦没者の遺骨のDNA鑑定をしていることさえ知らない人が多い。国は遺族に対して個別に手紙を出すなど、きちんと知らせる努力をしてほしい」とコメントしました。
なお、申請者には、沖縄戦などで家族を亡くした日本人だけでなく、韓国人の戦没者11人の遺族も含まれるということです。
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