ノーベル物理学賞受賞の真鍋氏、「驚きと喜び」
(last modified Wed, 06 Oct 2021 07:27:00 GMT )
10月 06, 2021 16:27 Asia/Tokyo

今年のノーベル物理学賞に選ばれた、米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎さん(90)が、今回の受賞に関して「驚くとともに、喜びと光栄を感じる」と語りました。

真鍋さんは5日火曜、「受賞に驚くとともに光栄なことと感じています」と述べています。

また、「歴代の受賞者をみるととても優れた科学者ばかりが選ばれているので、最初は私の研究はこれらの研究と比べられるものだろうかと思いました。しかしよく考えると、気候変動という人類の大きな危機をより深く理解する上で貢献できたのではと考え直し、受賞してもいいかなと思うようになりました」とコメントしました。

続けて。気候変動と政治の関係を問われると、「気候変動は農業やエネルギー問題など多くの分野に密接に関わり、簡単には整理できません。われわれは現実に起きている影響を最小限にとどめつつ、環境に適応することを考えなくてはいけないと思います」として危機感を示しています。

そして、日本の研究の現状については「日本では好奇心に基づく研究がしにくくなっているようです。政治家と科学者のコミュニケーションがうまくいっていないのも問題だと思います」と述べ、研究や教育の環境改善に向け科学者と政治家がともに考えるべきだとしました。

 

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