近畿北部で記録的大雪、政府が交通影響に注意喚起
数年に一度クラスの強い寒気が流れ込んでいる影響で、特に近畿北部で記録的な大雪が観測され、国や気象庁などが注意を呼びかけています。
NHKが27日月曜、報じたところによりますと、これから28日火曜にかけて近畿や北陸、新潟県などで積雪はさらに増えることが見込まれ、また西日本や東日本の各地で氷点下の冷え込みとなったため、路面の凍結によるスリップ事故や歩行中の転倒、車の立往生など交通への影響に厳重に警戒するとともに、雪崩や着雪による停電などにも十分な注意が必要です。
27日朝にかけての24時間の降雪量は、兵庫県朝来市和田山で71センチ(~4時)、滋賀県彦根市で68センチと(~5時)、いずれも統計を取り始めて以来の最高を記録しました。
西日本から北日本の日本海側では、積雪が平年のこの時期の2倍以上に達しているところが多く、平年は数センチしか積雪のない彦根市や倉吉市では30倍以上に達しています。
また今後の雪の見通しによりますと、28日昼までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで、新潟県で80センチ、近畿で70センチ、東北、関東北部、岐阜県で60センチ、長野県と北陸で50センチ、中国地方で30センチなどと予想されています。また、風の強い状態も続き、北海道や北陸にかけての海上では、大しけやしけが続く見通しです。
気象庁と国土交通省は大雪となっている地域では不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。
松野官房長官は記者会見で「あすにかけて北日本から西日本の日本海側を中心に、降雪量が増える見込みであり、引き続き厳重な警戒、注意が必要だ。これまでに車両滞留や国道の通行止めが報告されているほか、鉄道、航空の運休など交通機関への影響が生じている」と述べました。
そして「大雪となっている地域にお住まいの皆様は、あすにかけて交通障害などに警戒するとともに、気象情報や道路などに関する関係機関の情報にも注意をしてほしい。また、大雪の際には不要不急の外出を極力避けるようお願いしたい」と呼びかけています。