韓国与党が、「佐渡島の金山」の世界遺産登録推進中止決議案を提出
韓国与党の国会議員ら50人が、新潟県の「佐渡島の金山」のユネスコ遺産登録推進の中止を求める決議案を提出しました。
韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、韓国革新系与党「共に民主党」のチョン・ヨンギ氏ら同党の国会議員50人は6日木曜、日本による植民地時代に朝鮮半島出身者が強制労働させられた「佐渡島の金山」のユネスコ世界文化遺産登録を日本が推進していることに反発して、中止を求める決議案を提出しています。
チョン議員らは国会で記者会見を開き、「この決議案は、佐渡島の金山では少なくとも1140人の朝鮮半島出身者が強制労働させられたことが確認されている」と強調しています。
また、朝鮮半島出身者が強制労働させられた場所の世界文化遺産登録を推進するのは長崎市の端島(通称;軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」に続いて2回目だとし「、日本政府は労働者が本人の意思に反して強制労働をさせられたことが理解できるように展示を行うなどとした約束を守っていない」と指摘しました。
その上で、端島の世界遺産登録決定当時のユネスコ世界遺産委員会の勧告と自ら約束した措置の履行を促すとともに、日本政府が措置を履行するまで佐渡島の金山の世界遺産登録推進を中止するよう求めています。
決議案に参加した議員らは会見で、「(日本が)軍艦島を文化遺産として登録する際に日帝強占期(植民地時代)を意図的に排除したように、今回も朝鮮人を強制動員したという事実を隠そうと小細工をしている」とし、「政府と国会はこのような日本の蛮行に積極的に対応しなければならない」と強調しました。
そして、日韓関係が悪化している中で佐渡島の金山の登録を巡って「第2の軍艦島事態」が起これば、両国関係の改善はさらに遠ざかるとして日本政府に警告しています。