福島原発事故時6~16歳の6人が、甲状腺がん発症で東京地裁に東電を提訴
1月 29, 2022 16:28 Asia/Tokyo
東京電力福島第1原発事故発生当時6~16歳で、福島県内に在住していた6人が、甲状腺ガンを発症したとして、東京電力を相手取り、東京地方裁判所に訴えを起こしました。
これらの6人は、福島原発事故に伴う放射性物質の影響で甲状腺ガンになったとして27日木曜、東京地裁に東電を提訴し、計6億1600万円の損害賠償を求めました。
原告側は提訴後の会見で「原発とがんとの関係について裁判で判断してほしい」と訴えているほか、原告側の弁護士によりますと、原告のうち2人は甲状腺の片側を切除、4人は再発によって全摘したということです。
原告の20代女性は同日、都内で記者会見し「(がん患者であることで)差別を受けるのではないかと恐れ、誰にも言えず10年間を過ごしてきた。この状況を変えたい」と提訴の理由を説明しました。
6人は現在17~27歳で福島、東京、神奈川の各都県で暮らしています。
但し、放射線ががんを引き起こしたと証明するのは、困難を伴う可能性があることも指摘されています。
一方、東電の広報は、訴えの詳細を把握し次第、対応すると表明しました。
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