岸田首相が、ウクライナ避難民の受け入れを表明
岸田首相が、ウクライナからの避難民を日本への受け入れを進める方針を明らかにしました。
NHKによりますと、ロシアの軍事侵攻をめぐり岸田首相は2日水曜夜、記者団に対し、「国際社会における重要な局面で、ウクライナの人々との連帯をさらに示すべく、ウクライナから第三国に避難された方々のわが国への受け入れを今後進めていく」と述べ、ウクライナから避難した人の日本への受け入れを進める方針を明らかにしています。
そのうえで「まずは親族や知人が日本にいる人たちを受け入れることを想定しているが、それにとどまらず人道的な観点から対応する。今後もウクライナを強力に支えるためにG7・主要7か国をはじめとする国際社会との連携を強化していきたい」と述べました。
そして受け入れの時期については「至急、実務を調整したい。具体的に調整が済んだとは聞いていないが、ウクライナ情勢は緊迫しており、毎日、毎日、多くの難民が出ているので、わが国としてもこうした状況に対応すべくできるだけ早く手続きを進めたい」と語っています。
一方で、ロシアのミハイル・ガルージン駐日大使は2日水曜のBSフジ番組「プライムニュース」に生出演し、「ウクライナは8年間(国内の親ロシア勢力を)迫害し続けた。侵攻したのは正しい選択」として、国際世論とは食い違った見解を示しました。
また、「実際に我々が攻撃しているのは軍事施設だけ」と自国のウクライナ侵攻の正当性を主張しています。
なおUNHCR国連難民高等弁務官事務所は1日火曜、ロシアによる軍事侵攻を受けてウクライナから国外に避難した人の数がこれまでに87万人以上に上り、このうち半数を超える45万人以上がポーランドに避難したと発表しました。