日豪首脳会談が実施、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組の推進で一致
岸田首相が東京・港区の迎賓館で、オーストラリアのアルバニージー新首相と首脳会談を行いました。
岸田総理大臣は24日火曜午後5時前から、東京・港区の迎賓館でオーストラリアのアルバニージー首相と1時間あまり、首脳会談を実施しています。
会談の冒頭、岸田首相はアルバニージー氏の就任への祝意を示したうえで、個人的な関係を築いていきたいという考えを伝えました。これに対しアルバニージー首相も岸田首相に対し、年内に豪州を訪問するよう要請しています。
会談で両首脳は、ロシアによるウクライナでの特殊軍事作戦を厳しく非難し、インド太平洋で同じようなことを起こさせてはならないという考えで一致しました。
そして、インド太平洋地域の安全保障環境が厳しくなる中、特別な戦略的パートナーシップを強化し、同盟国や同志国とともに自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた取り組みを進めていくことを確認しました。
さらに、引き続き安全保障・防衛分野と経済分野の協力の深化、インド太平洋地域の平和と繁栄に貢献するための日米豪印を含む同盟国・同志国との更なる連携、気候変動等のグローバルな課題についての協力の三つの柱を基礎として、日豪が緊密に連携していくことを確認しています。
ほかにも水素・アンモニアといったカーボンニュートラルに向けた取組、エネルギー・サプライチェーンの強化等のエネルギー分野における日豪協力を進めていくことを確認し、また核兵器のない世界の実現に向けた取組や国連安保理改革において協力していくことで一致しています。
なお、24日には日米豪印(クアッド)による首脳会合が行われていますが、これに参加したアルバニージー氏は23日月曜の首相就任後早々の外交デビューとなりました。
今回のクアッド首脳会合の実施に当たり、都内では過去最大規模での厳戒態勢がしかれていますが、一方でこの首脳会合に反対する抗議デモも実施されています。