男女両性の創造における神の知恵
(last modified Tue, 14 May 2024 09:23:52 GMT )
May 14, 2024 18:23 Asia/Tokyo
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    男女両性の創造における神の知恵

至高なる神は、人間が完全性に至る道を正しくたどれば、そこにすべての神の属性を見出すことができるものの、男性は神の属性のうち「偉大さ」をよりその中に見出しやすく、女性は「美しさ」をより見出しやすくなるよう創造されました。

ここでは、男女の違いと両性が創造された理由の一部について言及した、イラン人のシーア派高位宗教学者・アーヤトッラーで哲学者でもあるメスバーフ・ヤズディー師の演説を抜粋してご紹介します。

 

神の属性の現れである人間

周知のように、人間は神の偉大な徴しのひとつであり、高位の神秘主義学者らは、人間を神の属性の現れだと解釈していました。

完成された人間とは、預言者ムハンマドとその一門・アフルルバイトのような、神のすべての属性がその中に現れている者のことを指します。神の属性に近づくことにはもちろん、男女間の差は存在せず、預言者ムハンマドの娘ファーティマのように、女性でも男性と同じ最高の地位に到達することができます。

 

男性と女性の中に見出される神の属性

アフルルバイトとしてコーランで言及され無謬性を持つシーア派初代イマーム・アリーと預言者ムハンマドの娘ファーティマは、神への近さという点からはほぼ同等の地位にあるものの、両者の間には性別という違いが存在し、それが彼らの中に現れた神の属性にも影響を与えました。

預言者亡き後にその後継者となったイマーム・アリーは、その勇敢さ、固い意志、果断さで知られています。一方のファーティマは、優しさ、他者への思いやり、信仰心といった特質で知られています。

私たちは実際このように、それぞれ「偉大さ」と「美しさ」という至高なる神の属性を体現する2人の完成された人間を目にしています。

 

神の属性である「偉大さ」と「美しさ」

至高なる神の属性は、基本的に2つに分類されます。1つは、神の力や栄光を示す属性で、「偉大さ(jalal)」の属性として分類されます。もう1つは、「美しさ(jamal)」に分類される属性で、「光」や「慈悲深さ」などがこれに含まれます。

 

神の「偉大さ」と「美しさ」の現れである男性と女性

至高なる神はそのために、人間が完成した存在への道を正しくたどれば、そこにすべての神の属性を見出すことができるものの、男性は神の属性のうち「偉大さ」をよりその中に見出しやすく、女性はその中に「美しさ」をより見出しやすくなるように創造されたのです。

これらはすべて、人間を、複数の異なる神の属性を示しかつ最高の生命となるよう、2つの異なる性別を持つものとした、至高なる神のこの世における采配の結果なのです。

 

 


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