9月 05, 2024 20:05 Asia/Tokyo
  • パレスチナ正教会司教「一神教には共通の目的」「シオニズムはユダヤ教ではない」
    パレスチナ正教会司教「一神教には共通の目的」「シオニズムはユダヤ教ではない」

シーア派8代目イマーム・レザーに関するシンポジウムが、イラン北東部マシュハドにある同イマームの霊廟(ハラム)で開催されました。

【ParsTodayイラン】このシンポジウムはイマーム・レザーの殉教日であるイスラム暦サファル月30日(今年は9月4日)に合わせて開かれたもので、アラブ諸国などを中心にイラン国外からもゲストが招かれました。

レバノンから参加したシーア派法学者のムハンマド・ガスィール氏は、「イマーム・レザーの最も重要な性格は友愛だった。彼は他者を敬い、礼儀を重んじることを常に大切にしていた」「そのことは、彼が異なる宗教の指導者たちとも対話を重ねていたことからも明らかだ。イマーム・レザーはそうした人々に最大限の敬意を払い、様々な事柄について議論していた」と語りました。

ガスィール氏は、イマーム・レザーと他宗教の指導者たちとの対話を企画したのは当時のアッバース朝カリフ・マームーンであったことを引き合いに出し、「マームーンがそのような対話を企画したのはイマーム・レザーの地位を貶めることが目的だったが、結果は真逆のものになった」と語りました。

このシンポジウムではパレスチナ問題も取り上げられ、各国から様々な識者たちが登壇しました。

そのうちの一人、パレスチナ正教会のアントニウス・ハナナ司教は、「パレスチナ人は命ある限りイスラエルに抵抗し続ける。彼らは自分たちの国がよそ者の手に渡ることを許さない」と語りました。

その上で、「我々は自分たちの国に自由が訪れることを望んでいる。パレスチナ人はそのために、イスラエルだけではなくアメリカのような強権勢力とも闘っている。彼らは自らの命を犠牲にすることで、敵の侵略を防いでいくだろう」と語りました。

ハナナ氏はパレスチナを支持するイランに謝意を示し、「我々のような一神教徒は共通の目的を持っている。旧約聖書に忠実な本来のユダヤ教徒も、シオニスト政権としてのイスラエルを非難している」と語りました。

続いて登壇した、エジプト・カイロにあるスンニ派最高学府・アズハル大学のシェイフ・アフマド・ダマンフーリー氏は、「シオニストはユダヤ教徒の代表ではない。なぜなら、ユダヤ教徒は他の宗教に敬意を払うからだ」と語りました。

そして、「シオニストは自分たち以外の存在を認めない。イスラム教もキリスト教も認めない。こうした姿勢はユダヤ教の原則と矛盾するものだ」と語りました。

 


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