サウジでの衝撃的な人権状況が発覚
(last modified Tue, 11 Oct 2022 11:45:15 GMT )
10月 11, 2022 20:45 Asia/Tokyo
  • サウジアラビアの国旗
    サウジアラビアの国旗

ある人権団体が、サウジアラビアの人権状況および、同国で死刑判決を受けた人々とその家族を含む活動家に対する身体・精神的拷問の事例に関する衝撃的な報告書を発表しました。

サウジアラビアのムハンマド皇太子は就任後、サウジ王家内の大規模な粛清に着手し、自分が脅かされたと感じたすべての人物を逮捕し、刑務所に収監しています。

サウジ反体制派サイト「サウジリークス」は11日火曜、ヨーロッパを拠点とするサウジ人権機関の報告を論拠に、同国における人権と自由の悲惨な状態に触れ、「当組織の見たところ、サウジ市民は逮捕された瞬間からあらゆる種類の拷問を受けており、これらの拷問は判決が下されても止まらず、刑の執行後も悪態が続き、それは有罪判決を受けた者の家族に及んでいる」と報じました。

この人権組織の発表によりますと、「サウジは、後に処刑されることになる囚人に対し様々な種類の精神・身体的拷問を実施し、拘留中の者は、場合によっては非常に長期にわたる国外追放や殴打、不当な要求の強制に直面している」ということです。

欧州にあるこのサウジ人権組織は、被抑留者に対する取調べ中に行われている、自白または自白への署名の強要を目的とした電気ショック、睡眠剥奪、殴打、爪抜き、足からの宙吊りなどの身体的拷問の実施をドキュメンタリー化しました。

この種の拷問を受けた人々の中には、2021年6月に処刑され、再審をちらつかせて脅迫され、自白への署名を余儀なくされた10代のムスタファ・アルダルウィッシュさんがいます。

多くの場合、拷問は永久的な身体障害や怪我、痛み、昏睡状態や意識喪失をもたらし、しかも囚人の多くは治療を受ける権利をも奪われています。

 


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