シリア東部住民が、米軍の駐留に抗議
1月 11, 2023 15:32 Asia/Tokyo
シリア東部の住民らが、地域内の学校にシリア国旗を掲げ、同地域でのアメリカ軍の駐留に抗議しました。
アメリカ軍は、シリアにあるクルド人武装組織・SDFシリア民主軍の協力を得て、同国島しょ部の油田の大半を、そこから産出される原油の略奪を目的に管理下に置いています。このシリアの産油地帯には直近の数ヶ月間だけで、兵器や軍備、兵站が輸送トラック数千台分、運び込まれています。
シリア政府はこれまでに何度も、「わが国の東部および北東部にいるこれらの武装組織とアメリカ軍は、シリアの国家資本や石油の略奪のみが目的である。彼らの違法駐留は終結するだろう」と強調しています。
イルナー通信によりますと、シリア北東部デリゾール県郊外の住民の一団は10日火曜夜、ある学校の屋上にシリア・アラブ共和国の旗を掲げ、同国政府への支持を表明するとともに、この地域におけるアメリカ占領軍の駐留とSDFの潜伏に抗議しました。
このシリア国旗の掲揚後、米軍はSDFに対し直ちに旗を撤去するよう要請し、SDFは掲揚を行った者たちを摘発するための哨戒を開始しています。