イスラエル軍がガザで大型爆弾を多用、ベトナム戦争以来の規模か
シオニスト政権イスラエル軍が、パレスチナ・ガザ地区で大型爆弾を使用していることが明らかになりました。
米CNNによりますと、ガザ地区で軍事衝突が始まった今年10月7日以降の最初の1カ月間でイスラエル軍が数百発の大型爆弾を使い、多くは1000フィート(約305メートル)以上離れた住民らも死傷させる破壊力を持っていたことが28日木曜までに判明しています。
これは、CNNとAI(人工知能)企業「シンセティック」による衛星画像などの分析で明らかになったものです。
これらの爆撃によって500か所以上に地面に穴が刻まれ、その直径は12メートル超にも及び、2000ポンド(約907キロ)爆弾が着弾した際に生じる規模と一致しています。
またこの爆弾は、米軍がイラク・モスルで以前に実行した手悪露組織ISISの掃討作戦で用いたものの4倍の重量を有しています。
兵器などの専門家は、ガザでの殉教者数の急増は2000ポンド爆弾のような大型爆弾の広範な利用が原因だとして非難し、「ガザは地球上で人口密度が最も高い地域の一つとなっており、大型爆弾の使用は重大な人的損失などを招く」と説明しました。
米首都ワシントンに拠点を置く非営利団体「CIVIC」のメンバーは、ガザのような人口密集地域へ2000ポンド爆弾を落とせば、その後の地域社会の再建に数十年間要することを意味するとも主張しました。
さらに、米国防総省の元諜報アナリストは、イスラエル軍が軍事衝突の最初の1カ月間にガザで実行した爆撃の頻度は「ベトナム戦争以来の規模だった」としています。
軍事衝突がもたらしたガザの街並みなどが荒廃する大規模被害を受け、イスラエル政権はその責任を問われる国際的な圧力にも直面しています。
一方で、イスラエル政府当局者は、「大型爆弾の投入はパレスチナ・イスラム抵抗運動「ハマス」を壊滅させるために必要だ。イスラエルは民間人の死傷者を最小限にするためあらゆる可能な措置を講じている」とも反論しました。