西アジア最新情勢 | レバノンにおける敵の新たな陰謀からイスラエル占領地を脱出する移民の増加まで
https://parstoday.ir/ja/news/west_asia-i128832
シオニスト政権イスラエル首相がガザ地区占領の加速を命令したことで、占領地では内部紛争が激化し、この計画の法的・人道的影響も増大しています。
(last modified 2025-08-13T09:33:00+00:00 )
8月 12, 2025 18:28 Asia/Tokyo
  • イスラエル占領地から多数の富裕層と若者らが脱出
    イスラエル占領地から多数の富裕層と若者らが脱出

シオニスト政権イスラエル首相がガザ地区占領の加速を命令したことで、占領地では内部紛争が激化し、この計画の法的・人道的影響も増大しています。

このニュースでは西アジア地域に浮上している新たな危機として、ジャーナリストに対するイスラエルの犯罪、レバノンにおけるUNIFIL国連平和維持軍の任務終了を狙った工作、そしてイスラエル占領地からの富裕層の移住増加について取り上げます。

イスラエル首相、ガザ占領の加速を指示

ネタニヤフ・イスラエル首相はガザ地区占領による人道的・政治的影響への懸念が高まる中、パレスチナ・ガザ地区占領計画の実施加速を指示しました。ネタニヤフ氏はイスラエル議会・クネセト博物館の開館式典で「パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスとの戦争の終結とシオニスト捕虜の解放は目前である」と主張しています。一方、パレスチナ抵抗勢力はガザ地区各地で活動を続行しており、同地区の完全占領は実現しそうにないと考えられます。

ガザ軍事計画をめぐるイスラエルの内紛

しかし、シオニスト政権の指導者らの間では、ガザ地区占領作戦をめぐって深刻な意見の相違が生じており、作戦の将来に対する懸念が高まっています。イスラエル軍のエヤル・ザミール合同参謀本部議長は、兵士の休息と捕虜の命を守る必要性を強調しました。こうした中、イスラエルの軍事検事総長は「ガザ地区の完全占領はイスラエルに重い法的責任を負わせることになるだろう」と警告しましたが、イスラエル治安相は政治的決定及び占領計画への支持を強調しています。これに対し、一部のシオニスト閣僚や野党指導者は、作戦は奏功せず危険なものだと考えています。

ガザにおけるジャーナリストの殉教:計画的犯罪

ガザ地区のジャーナリスト用テントへの攻撃と数人のジャーナリストの殉教は、イスラエル軍による計画的な戦争犯罪であることが宣言されました。PCHRパレスチナ人権センターのセラー・アブデル・アティ所長は「この行為はジャーナリストの声を封じ込め、ガザ地区での犯罪隠蔽を目的で行われた」と強調するとともに、国際社会の即時支援及び、ICC国際刑事裁判所によるこの犯罪の加害者の訴追を求めています。

イスラエルと米国、レバノンにおけるUNIFILの任務終了を模索

イスラエルと米国の両政権は、UNIFIL国連レバノン平和維持軍の任務の全面的終了もしくは、限定的な縮小による継続を提案しました。この提案がなされたのは、レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーがこれを抵抗組織への裏切り、且つイスラエル政権への奉仕だと非難する中でのことです。こうした動向は、地域におけるさらなる情勢不安を招く可能性があります。

占領地から富裕層と若者が大量に脱出・移住

複数の報道によりますと、シオニストの中でも富裕層と若者の海外移住が大幅に増加しており、これはシオニスト政権にとって深刻な経済・社会的影響を及ぼしています。昨年は1700人以上に上る富裕層のシオニストが占領地を離れましたが、占領地外への移住者の半数は過去5年間戻っていません。この傾向は、イスラエルが世界でますます孤立し、ファシズム政策へと向かっていると解釈されています。

 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter