アラブ人作家:「イスラエルは捕虜交換受諾で敗北」/「国民の意志は戦闘機材より強い」
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アラブ人作家:「イスラエルは捕虜交換受諾で敗北」/「国民の意志は戦闘機材より強い」
アラブ人の作家で政治アナリストの一人、エブラヒム・アル・マドホウン氏が「シオニスト政権イスラエルは、捕虜交換協定の受諾により大きな敗北を喫した」と強調し、「この協定は、捕虜を解放したのが軍事力ではなく国民の意志だけであったことを証明している」と語りました。
【ParsToday国際】アル・マドホウン氏は「捕虜交換協定はシオニスト政権が大敗北を喫したことを証明しており、一昨年10月7日の『アクサーの嵐』作戦の開始以来起こったことは、イスラエル政権が賭けていたすべての方程式を変えてしまった」と述べています。
また「戦争勃発当初、イスラエル占領政権はいかなる合意も受け入れる意向はなく、軍事力、爆撃、殺戮、破壊、そしてガザ市民への圧力によって捕虜を解放すると豪語していた。しかし、2年間の戦争と広範囲にわたる犯罪と虐殺の末に迎えた今日、占領政権は抵抗を続けてきた抵抗勢力との合意への署名を強いられた」としました。
さらに「この合意は、ガザ市民の意志が戦争機材よりも強いこと、そして捕虜の解放は命令や降伏ではなく、意志と自由の定着よってのみ可能であることを証明した。13日月曜という日は重要かつ歴史的な日であり、我々は自覚と責任を持って未来を見据える必要がある」と強調しています。
2023年10月7日、イスラエル政権はパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの壊滅とシオニスト捕虜のパレスチナからの帰還という2つの主な目標を掲げてガザに対する戦争を開始しましたが、これらの目標は達成できず、やむなくハマスとの捕虜交換の合意に至りました。
2025年9月29日、ドナルド・トランプ米大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との共同記者会見で、ガザ地区での停戦に向けた20項目の計画を発表していました。
ハマスは今月3日、トランプ大統領の20項目の停戦計画に対し、敵対行為の完全停止、捕虜交換、ガザ地区の独立統治に同意し、ガザ地区の将来をパレスチナの国益の枠組みの中で検討するよう求めました。ハマスによれば、この回答は、内部協議、パレスチナ組織、地域の仲介者との広範な協議を経て作成されたもので、計画の一部条項への条件付き同意や、ガザ地区の将来とパレスチナ人の権利に関する問題の共同検討を求める内容が含まれています。
ハマスは今月9日、声明を発表して、ガザ戦争の終結と捕虜交換への合意が成立した旨を公式に宣言していました。

