イラクで、イスラムの目覚め国際高等評議会が開幕
イラクの首都バグダッドで、イスラムの目覚め国際高等評議会が開幕しました。
今回で9回目となるこの国際会合は22日土曜午前、この評議会のヴェラーヤティ事務局長のほか、開催国イラクのアバディ首相をはじめとする同国の政府関係者や各国の政府関係者の参加により、バグダッドで開幕しています。
この会合は、これまでイランで開催されてきましたが、今回初めてイラン国外での開催となりました。
ヴェラーヤティ事務局長は22日土曜、イラク・バグダッドで開かれたイスラムの目覚め世界フォーラムの最高評議会の第9回会合で、「この会議が開催されている中、西アジアは特別な状況下に置かれ、緊迫した時代を送っている」と語りました。
さらに、「国内外の反対者の扇動や陰謀の継続、またシリアでの過激なテログループの戦争拡大にもかかわらず、シリア軍と義勇軍は力強く国内、地域、世界の敵に対して立ち向かっている」としました。
また、「イラクもまたここ数日、モスル解放作戦を開始した。確実にこの作戦は、現代史上、最も野蛮で反動的なテログループであるISISの殲滅の開始となりうる」と述べました。
ヴェラーヤティ氏は続けて、「イエメンの虐げられた国民はいまもサウジの戦闘機の絶え間ない爆撃や戦禍の影響をこうむっている中、国際機関や人権擁護者は絶対的な沈黙を守っている」としました。
さらに、「バーレーンで闘っている革命的な国民もまた、平和的な方法での失われた権利の回復に向けた自らの合法的な要求を弾圧されている」と述べました。
また、「パレスチナの人々も以前同様、シオニストやその犯罪に抵抗しており、現在パレスチナ人に降りかかっている災難は、この60年、この虐げられた国民に対して行われている犯罪や裏切りの結果だ」としました。
アバディ首相はこの会合で、テロ組織ISISとの戦いやその殲滅にあたり、地域諸国によるイラクへの支援を求めました。
また、「イラク政府はISISを殲滅する最終段階にきている」とし、「イラク政府が懸念している主な問題は、ISISの占領下にある民間人の解放および彼らの保護である」と述べました。
アバディ首相はまた、一部の国がテロリストに資金や軍備などを提供していることを指摘し、「イラクにおけるテロ組織の攻撃による被害額は、350億ドルに達している」としています。
イスラムの目覚め国際高等評議会の結成目的は、イスラム共同体同士の団結を促し、イスラム世界にける陰謀や分裂因子との根本的な戦いとされています。