国際人権団体、「サウジはイエメンでクラスター爆弾の使用を続行」
3月 09, 2017 20:25 Asia/Tokyo
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが、「サウジアラビアは先月、イエメンで3回目となるクラスター爆弾の使用に手を出した」と表明しました。
イルナー通信によりますと、アムネスティ・インターナショナルは9日木曜、報告の中で、「サウジアラビアは先月15日、イエメン北部サアダ州の3つの住宅地を、ブラジル製のクラスター爆弾で攻撃し、これにより民間人2名が負傷した」としています。
この攻撃が行われたのは、ブラジル、サウジアラビア、そしてアメリカが国連総会でクラスター爆弾の使用禁止案の採択に協力しなかった、わずか数日後のことです。
アムネスティインターナショナルはこれ以前にも、声明を発表し、イエメンの一部の地域は、不発のクラスター爆弾の存在により、地雷地帯となっている、としました。
サウジアラビアは、2015年1月と2016年5月にも、クラスター爆弾によりイエメンの一部の地域を攻撃しています。
国連は、サウジアラビアに兵器を売却する国々に対し、イエメンでの民間人の殺害を停止させるため、サウジアラビアへの兵器売却を止めるよう求めています。
2008年には、100ヶ国以上がノルウェー・オスロでクラスター爆弾の使用を禁止する条約に調印しました。
サウジアラビアは、およそ2年前に、イエメンのハーディ元大統領を政権に復帰させるため、イエメンへの攻撃を開始しています。