アメリカ政府高官が、シリアで同国の政府高官と会談
11月 04, 2017 19:42 Asia/Tokyo
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シリア
アメリカの政府高官の1人が、2011年のシリア危機の勃発以来はじめて、シリア・ダマスカスにて同国の国家安全保障機関の長官と会談しました。
ロイター通信によりますと、シリアの地域担当政府高官は、「アメリカの政府高官の1人が先週、ダマスカスでシリアのアリー・マムルーク国家安全保障長官と会談し、シリアで行方不明になったアメリカ人の問題を含む安全保障問題について協議した」と表明しています。
この報告によりますと、シリアで行方不明になったアメリカ人には、CIAの複数の諜報員が含まれているということです。
シリアのこの政府高官は、会談したアメリカの政府高官の実名には触れず、今回の会談は非常に重要なものではあるものの、シリアとしてはアメリカの立場を信用していない、と表明しています。
複数の報告によりますと、このアメリカの政府高官は、レバノンを経由してシリア入りしているということです。
シリア危機において、アメリカはシリア反体制派を支援し、これらの反体制派が必要とする兵器を供与しています。
アメリカのティラーソン国務長官は先週、シリアのアサド大統領の辞任に関するアメリカ政府の空虚な立場表明を繰り返し、「協議の対象となったのは、アサド政権を打倒する方法のみだ」と語りました。

シリアでは、2011年以来、サウジアラビアとアメリカ、およびその同盟国の支援を受けたテロリストが、シオニスト政権の好都合となるよう地域のパワーバランスの変更をもくろみ、シリアに大規模な攻撃をしかけたことで危機が続いています。
シリア軍は、この数ヶ月間で、抵抗戦線の支援を受け、テロリストに甚大な打撃を与えることに成功しています。
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