イエメンの病院が危機的状態
イエメンの首都サヌアで、継続的な停電や燃料不足により、同市内の各病院の医療サービスに混乱が生じています。
IRIB通信によりますと、サヌアの病院の関係者は9日水曜、「イエメンに対する圧政的な封鎖が続けば、イエメンは人道上の大惨事に陥るだろう」と語っています。
また、「燃料不足や停電が続けば、サヌア市内のすべての病院が休業することになる」と述べました。
イエメンのムタワキル保健大臣も今月6日、「わが国向けの食糧や燃料を運搬する船舶が拿捕されたままになっているため、数千人の医療患者の生命が危険に陥っている」としています。
サウジアラビアは、イエメン国民との戦闘で敗北したあと、今度は同国への封鎖の強化や制限行使により、自らの目的を達成させようとしています。
消息筋によれば、過去1ヶ月間でイエメン最大の港湾である同国西部のフダイダ港には、燃料がまったく搬入されていないということです。
イエメンではまた、燃料がないことにより国内各地での食糧や医療支援の移送がさらに難しくなっています。
サウジアラビアとその同盟国は、これまでの5年間にイエメンの陸の国境や空港、港湾の併催により、同国の医療患者4万人以上を死に至らせています。
国連のローコック人道調整官兼事務次長は最近、「イエメンは歴史上最大の人道上の大惨事に遭遇している」と語りました。
サウジアラビアは、アメリカやアラブ首長国連邦などの支援を得て、2015年3月からイエメンを軍事攻撃し、完全に封鎖しています。
この戦争で、イエメンではこれまでに数万人が死亡、数百万人が難民化しているほか、食糧や医薬品の深刻な不足の事態が発生しています。
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