ゴーン元会長の逃亡事件、関与のトルコ人7被告に対する初公判
トルコ・イスタンブールの裁判所で3日金曜、昨年末の日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の日本からの逃亡にかかわったとされる、トルコ人被告7名の初公判が開かれました。
トルコ・アナトリア通信によりますと、逃亡の際のプライベートジェットを手配した運航会社MNGジェット元幹部のオカン・キョセメン被告や操縦士ら5人は、最高で禁固8年の実刑判決が言い渡される可能性がある、ということです。
また、客室乗務員2人もゴーン前会長の逃亡を知りながら通報しなかった罪により、1年間の禁固刑となる可能性があります。
ゴーン元会長は日本で会社法違反などの罪に問われ、保釈中だった昨年12月、日本から逃亡し、それ以降は日本との容疑者引渡しの協定が締結されていないレバノンに滞在しています。
ゴーン元会長は記者会見で、自分が日本の司法制度の犠牲者だと主張し、こうした不公正で私欲的な実態から逃げるしかなかった、と述べています。
ゴーン氏は関西空港からプライベートジェットでイスタンブールに向かい、最終的に別の航空機でレバノン・ベイルートに到着しましたが、トルコ当局はこの経由地の過程を問題にしています。
トルコ検察庁の発表によれば、ゴーン氏の密航を幇助したとされる共犯2名の元米軍特殊部隊員のマイケル・テイラー容疑者、レバノン国籍のジョージ・ザイエク容疑者が、キョセメン被告を雇い、ゴーン氏がトランジットすることなくイスタンブールからの出国を助けたとされています。
MNGジェットは、同社所有の航空機2機が違法に使用され、またゴーン前会長の搭乗を知らされていなかった、と表明しました。
トルコ側の起訴状によれば、ゴーン氏はイスタンブールまでの飛行中に楽器の収納箱に身を潜めており、箱には呼吸用に70箇所以上の穴が空けられていたということです。
また、現在拘束中のキョセメン被告は、ゴーン氏逃亡の数ヶ月前に、複数回にわたり計25万ユーロを受け取っていたということです。
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