歴史上の苦い皮肉;犯罪者がノーベル平和賞にノミネート
子供殺しのシオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相と、数千人のイエメン民間人の殺害に手を染めているUAEアラブ首長国連邦のムハンマド・アブダビ皇太子が、ノーベル平和賞の受賞者にノミネートされるという、奇妙な事態が生じています。
ファールス通信によりますと、シオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相の事務所は24日火曜、ネタニヤフ首相とUAEのムハンマド・アブダビ皇太子が、過去のノーベル平和賞の受賞者であるデヴィッド・トリンブル(DavidTrimble)氏から、同賞にノミネートされた、と発表しました。
ネタニヤフ首相事務所はさらに、ノーベル賞委員会の規則に従い、同賞受賞者による推薦を検討する必要があるとしています。
初代の北アイルランド自治政府首相であるトリンブル氏は、北アイルランドでの紛争の平和的解決策・ベルファスト合意の採択に貢献したとして、1998年に同賞を受賞しました。
この報告によりますと、ネタニヤフ首相とムハンマド皇太子は、両者によって関係正常化が合意に至ったという理由でこの賞にノミネートされました。
ネタニヤフ首相のノーベル平和賞へのノミネートの一方で、イスラエル占領政権は世界の人々の目前で連日、自らの奪われた権利の実現を求めるパレスチナ人を脅迫し、殺害しています。特に捕虜問題を扱う「アルアシール」クラブは、11月20日の世界こどもの日に因んで発行された報告書の中で、2020年初頭から10月末までに、シオニスト政権により400人以上のパレスチナの子供たちが拘留されたことを発表しました。
同組織によりますと、シオニスト政権イスラエルは2017年以来、7000人の子供を逮捕しています。
シオニスト政権イスラエルの刑務所に収監されたパレスチナ人囚人の総数は4500人に上り、その中には40人の女性と170人の子供が含まれています。
シオニスト政権との関係正常化により、パレスチナ人々の理想に背いたUAEの支配者の手は数千人のイエメンの人々の血で染まっているに等しいと言えます。
UAEとサウジアラビアは、米国と他数か国の支援を受けて、2015年3月からイエメンに侵攻し、陸、海、空を封鎖しました。この戦争により、これまでにイエメン人1万6000人以上が死亡し、数万人が負傷、さらに数百万人が住む家を失い難民となっています。
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