イエメン政府、「戦争の終結と封鎖解除こそ危機解消の唯一の道」
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イエメン救国政府のハミド・アブドルガーディル・アンタル( Hamid Abdul Qader Anter)首相補佐官が「無条件での戦闘行為の停止及び封鎖解除こそが、イエメン危機を集結させる唯一の方法である」と語りました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
3月 24, 2021 16:51 Asia/Tokyo
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イエメン救国政府のハミド・アブドルガーディル・アンタル( Hamid Abdul Qader Anter)首相補佐官が「無条件での戦闘行為の停止及び封鎖解除こそが、イエメン危機を集結させる唯一の方法である」と語りました。

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相は今月22日、同国としてイエメンでの停戦案を主張しました。

サウジアラビアの提案には、イエメン首都にあるサヌア空港と同国西部フダイダ港の封鎖の一部解除が含まれており、その実施は、同国のシーア派組織アンサーロッラーの停戦受諾が条件となっています。

しかし、アンサーロッラーはこの提案を拒否し、問題の案には目新たらしい要素が見られず、戦闘行為の完全な停止と封鎖解除なくしては無意味だ(戦闘行為の完全な停止と封鎖解除のない同案は意味ないものだ)との見方を示しました。

イエメン政治高等評議会のアルフーシ委員は、このサウジの案に関してツイッター上に、「我々が待っているのは、サウジと米国による停戦宣言とイエメン封鎖の解除だ。サウジ政府の先導する計画案発表などではない」と投稿しました。

アンタル・イエメン首相補佐官は24日水曜、イルナー通信のインタビューに対し、「これらの2つの要求が満たされない限り、イエメンはサウジアラビアが発表した計画、交渉、協議には一切参加しない。戦闘行為の終結と封鎖の解除こそが、全面的・政治的解決と対話のための適切な下地を作ることができる」と述べています。

そして、「サウジが出した提案には、目新しい要素が見られない」とし、「侵略者はできるだけ早くイエメンを撤退すべきであり、イエメンに内政干渉してはならない。イエメン国民こそが、自らの政治的運命をしかるべき方向に決定できるものだ」としました。

さらに、「イエメン侵略開始の決定が米首都ワシントンでなされたのと同じように、その終結の決断はワシントンにある。サウジアラビアとUAEアラブ首長国連邦の政権は、アメリカに利益を提供する都合のいいカモ、手駒;道具でしかない」と語っています。

なお、国連のグテーレス事務総長も23日火曜、声明を発表して、イエメンでの大規模な飢餓の発生の可能性を含めた、憂うべき人道上の危機的状況に触れ、イエメン西部フダイダ港湾への燃料積載船の入港を求めました。

イエメン政府関係者は、これまですでに1年以上にわたってサウジアラビア主導アラブ連合軍により紅海に留め置かれている同国のタンカーが、今なお14隻あるとしています。

 

 

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