ネタニヤフ氏の退陣が現実味、イスラエル野党連立政権樹立の可能性高まる
シオニスト政権イスラエルの極右政党「ヤミナ」のナフタリ・ベネット党首(49)が党員を説得して、最大野党の中道派「イェシュ・アティド」のヤイル・ラピド氏との連立交渉に応じると発表し、ネタニヤフ現政権が倒れる可能性が急浮上してきています。
イスラエルの新聞タイム・オブ・イスラエルが報じたところによりますと、極右政党「ヤミナ」のナフタリ・ベネット党首と最大野党の中道派「イェシュ・アティド」のヤイル・ラピド氏との連立は事実上、ネタニヤフ現首相の政権維持に向けた努力の終焉を意味します。
極右政党ヤミナは30日日曜午後、声明を発表し、連立政権結成の受諾により第5回選挙の開催阻止に向けたベネット党首の努力を支持すると表明しました。
ネタニヤフ現首相は、野党による連立政権の可能性を阻止する工作を続ける中、イスラエル右派政党「新しい希望」のギドン・サール党首に対し、ベネット氏のほか別の党の党首にも連立を持ちかけ、3党の持ち回りで内閣を運営する案を提示していました。同案は、最初の1年半はサール氏が首相となり、その後2年間はネタニヤフ氏が、最後の半年をベネット氏が務めるというものでした。
しかし、サール党首はこの案を拒否し、ネタニヤフ氏と合意することはなく、その後継者を求めている旨を表明しています。
ラピド氏の組閣交渉期間は2日水曜に満了することになっており、ベネット氏は今月29日、第1党右派リクード党が31日月曜夜までに多数の支持を受けるような右派連立政権を結成できない場合には、組閣に向け反ネタニヤフ派の側に回ると表明していました。
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