イエメン・サヌア空港長、「封鎖の影響は悲惨なもの」
8月 11, 2021 15:49 Asia/Tokyo
イエメンの首都サヌアにあるサヌア国際空港の空港長が、同国封鎖の結果について警告しました。
サヌア空港長は10日火曜、国際通信イランプレスとのインタビューにおいて、「病気を抱えるイエメン人約10万人が、治療のために国外へ渡航することができずに死亡した」と述べました。
続けて、「難治性の病気にかかり、治療のための国外渡航が必要なイエメン人は50万人いる」とし、「肝臓移植が必要な人は1万人以上、身体に障害を抱えており、適切な治療を受けなければ一生治らなくなる人は5000人以上いる」と加えました。
また、「イエメンではさらに、100万人以上の人々が慢性疾患の治療のために特別な薬を必要としている。しかし、サヌア空港から入ってくるのは40万種類の医薬品のみであるうえ、国内にはそれらが搬入できる他の経路は存在しない」と強調しました。
そして、「これらは、イエメン封鎖とサヌア空港閉鎖による人道上の結果のほんの一部である。同空港の閉鎖はさらに、経済、政治、社会面な影響を与え、数多くの悲劇的状況がもたらされている」としました。
サウジアラビアは、イエメンへの軍事侵攻を開始した2015年3月から、同国を全面的に封鎖しています。そのため、イエメンへの人道支援物資の送付や、同国から病人が海外渡航する可能性は断たれています。
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