イエメン軍がサウジ皇太子の滞在場所を空爆
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サウジ皇太子の滞在場所
複数のメディアが、イエメン軍によりサウジアラビアのムハンマド皇太子の滞在場所が空爆されたことを伝えました。
サウジアラビア政府に近いニュースサイト「Al-'Ahd al-Jadid」によりますと、イエメンの政府軍と義勇軍・人民委員会は先日、サウジ北西部のタブーク県ネオムにあるムハンマド皇太子の滞在場所を空爆しました。
この記事によれば、イエメン軍の空爆はこの滞在場所周辺に新たなパトリオット防空システムが設置された後に行われたということです。
ムハンマド皇太子は先週、ネオムを訪問し、最先端技術を集めた巨大開発プロジェクト「NEOM」の一環として産業都市「OXAGON」の建設を発表して、「この都市は、世界最大の海上の産業複合施設となり、わが国の地域貿易や経済成長増加において重要な役割を果たすだろう」と主張していました。
今回のイエメン軍と人民委員会の攻撃によって、ムハンマド皇太子は新たな最先端都市においても安全でいられないことが示されました。
サウジアラビアは2015年3月、国外亡命中のハーディ元イエメン大統領を復権させる名目で、アラブ連合軍というかたちで米国の支援を受けアラブ圏最貧国であるイエメンに対する大規模な攻撃を開始しました。
この侵略により、これまでに数千人ものイエメン人が命を落としており、国連の発表では同国の飢餓は世界最大の人道的大惨事に発展しているということです。
米サウジ関係は近年、米国を拠点にしていたサウジ人記者ジャマル・カショギ氏の殺害や、イエメン内戦へのサウジの関与を受けて軋轢を抱えています。
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