米紙が、バイデン大統領に続投断念勧める
7月 26, 2022 15:51 Asia/Tokyo
米紙ワシントンポストがコラムにおいて、自国のバイデン大統領に対し、2024年に予定される次期大統領選挙への出馬断念を勧め、「バイデン氏はこの行為によって、自身に対する批判を減らすことができる」としました。
ワシントンポストは、「バイデン氏が2024年の大統領選挙への出馬断念を発表すれば、今年11月に上下両院で行われる中間選挙では、候補者らの資質に焦点が当てられることになるだろう。しかしそうでない場合、バイデン政権の長所・短所の検証や同氏を次期選挙戦候補に選ぶか否かに、争点が終始してしまう」としました。
コラムの筆者は、「続投のための選挙戦参加問題から解放されることはバイデン氏にとり、国内の差し迫ったニーズや将来に影響を及ぼす問題への対処に集中し全力を傾けることを、はっきりと宣言する良い機会となる」と続けました。
さらに、現大統領であるバイデン氏の業績に関する世論調査の思わしくない結果も、この可能性をさらに拡大させていると強調し、「現在多くの米国民は、バイデン氏を実際よりもより年老いて虚弱、かつ成果を出していないと思っている」としました。
バイデン氏については、大統領就任前から認知症ではないかとの憶測が共和党員の間で頻繁に飛び交いました。また、大統領就任後のバイデン氏の多数の失言・失態も、同氏の業務遂行能力に対する米当局者や国民の懸念を倍増させました。
バイデン氏の人気はこの数ヶ月低下を続け、最低レベルにまで達しています。バイデン政権が多数の問題対処に苦闘している中、不安定な経済や購買力の低下は、アメリカの状況に対する同国民の否定的な見方に大きく影響していると見られます。