ロシア銀行CEO、「ドル・ユーロ排除プロセスは不可逆」

ロシア大手国営銀行・VTBのコスティンCEOが、他国との商業取引からドルを排除して自国通貨に移行するプロセスは不可逆なものであるとしました。

本店をモスクワに置くVTBは、ロシアで 2 番目に大きい銀行です。

VTBのコスティンCEOは2022ユーラシア経済フォーラムでの演説で、「ドルおよびユーロの排除プロセスが始まっているが、これはロシアにおいて不可逆なものだ。我々のパートナー諸国と行う貿易で自国通貨を使用することは、ロシア政府の最優先事項になるだろう」と述べました。

続けて、「米国と西側諸国がロシアの外貨資産の凍結いう決定を下したことは、そのような措置を免れる国がないことを示している。この事実は高い確率で、他の国々が主要通貨から遠ざかるきっかけになるだろう」と強調しました。

そして、「ドルが支配する世界経済においては、いかなる国もこのような措置とはまったく無縁であると考えることはできない」と指摘しました。

ロシアは2018年に自国経済からのドル排除案を可決しており、この計画の枠内で、6年の期限で対外貿易におけるドル排除に関連した措置の実施プロセスを加速させることになっていました。

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