米ロ新ＳＴＡＲＴ協議が急遽延期

アメリカとロシアが、核軍縮の枠組みである新戦略兵器削減条約・新ＳＴＡＲＴを巡る協議を急遽延期しました。

ロイター通信によりますと、ロシア外務省と米大使館は２８日月曜、２９日に再開が予定されていた新ＳＴＡＲＴを巡る協議が延期されたと発表しています。

米ロは新ＳＴＡＲＴに基づく査察活動などを巡り、２９日火曜から１２月６日までエジプトのカイロで協議を行う予定となっていました。

この問題について、ロシア外務省は「カイロで予定されていた新ＳＴＡＲＴに基づく２国間協議委員会・ＢＣＣの会合は延期された」と表明しましたが、その理由は明らかにしていません。

また、米国務省の報道官は２８日、新ＳＴＡＲＴを巡る協議をロシアが「一方的に延期した」と指摘し、米国には会合を可能な限り早い時期に再調整する用意があると述べました。

一方、ロシア紙コメルサントは米大使館の話として、ロシア側が延期を決定したと報じています。

なお、この会合が実現すれば、去る２月のロシアによるウクライナ特殊軍事作戦開始後、新ＳＴＡＲＴに基づく査察活動などを巡る協議は初めてとなります。

この会合はまた、米国がウクライナに兵器支援を続ける中でも、米ロ協議が可能になる例として注目されています。　

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